ラダーの活用による修練

 道院長のような「キレある動き」「機敏に」「テンポ良く」といったことからほど遠く、密かに悩んでいる私.....。

 

その解決になればなぁと、何となくネットで「ラダー」を購入したものの、その活用法を見いだせずにお蔵入り(明確な目的がないときに買うとこうなりますよね、アハッ)。

家に置いておいても仕方がないので、「子供たちが修練に飽きたときに遊んでもらえれば」なんて、ちょっと失礼なことを考えて(ゴメンね)修練に持参しました。

 

修練前にラダーを広げて放っておいたら、何となんと、いの一番に食いついたのが

道院長でした!(汗

 

「どうするのかなぁ」と道院長を見ていると、数分ほどラダーを歩いたり、飛んだりと.....。

 そして、徐に「これは、いいっ!」といいながら、道院長がラダーを移動しながら突き・蹴り、後ろに退りながらの受けなど、少林寺拳法の動きの見本市!

 

「攻撃線、正中線、運歩、体捌きを意識・確認しながらの修練に使えるよ、これいいよ!」

「正しい動きを身につけるためのガイドになるっ!」と、早速、ラダーを使った修練が始まりました!

 

ラダーによる修練が始まると、老若男女の拳士全員が汗びっしょりで夢中になって「次は、わたし!」「僕、26回目!」と先を争いながらの繰り返し・繰り返しの移動稽古です。

 

どうしちゃったの?

普段ならちょっとやって、すぐに休憩しちゃうはずなのに、誰も休みませ~ん(笑)。

 

最初のうちは足下のラダーを見てばかりの動きで「う~ん?」と思ったのですが、繰り返しているうちに身体が感覚を掴むのでしょう、ラダーを見なくても「正しい動きをする」ことに集中して動けるようになってきました。

 

普段の移動稽古では床に目標物がないこともあり、足幅が広すぎたり狭すぎたり、姿勢が悪くなったりとですが、ラダーという目標物があることで、足幅や姿勢、頭や肩、足の位置を意識しながら動くことできるようになっておりました。また、繰り返すことで体に染み込ませていくのにはぴったりの修練法のように感じました。

 

 

PS:

同じ道具を見て、活用法を見いだせる人、見いだせいない人。

そんなところにも「力」の差を感じた出来事でもありました....(泣)